【第12回】キラキラおちょこガール
12回目となりました「キラキラおちょこガール」。
日本酒に携わる女性がきらきらと輝いている姿をお届けする企画。
12人目のキラキラおちょこガールは、『酒ゃビック』天白焼山店の和気亜衣さん。プライベートなことから仕事のことまで、彼女のキラキラを徹底取材!
―まず初めに、和気さんのおちょこガール歴を教えてください。
和気さん:日本酒は、よく呑むようになって1年ちょっとですね。入社したのがそのくらいなので。
―続いて、自己紹介をお願いします。
和気さん:学校卒業後は高校時代から続けていたコンビニのアルバイトをして、その後百貨店に入社して、そして今がここですね。
―百貨店だったんですね!なんか女性の園って感じがしますよね。
和気さん:本当は華やかな場所が苦手なんですけど、逆に興味もあって。百貨店が雇っている派遣会社の正社員として入ったんですけど、契約が切れるときに百貨店から直接オファーをいただいて入社したって感じです。
―担当はお酒売り場だったんですか。
和気さん:その時はレジの専門分野の部門で管理者をやっていました。
―管理者ですか!どのくらい勤めていたんですか。
和気さん:たしか24,5歳の頃からなので5、6年かなぁ。
―長いですね!
―では、『酒ゃビック』に入ったきっかけを教えてください。
和気さん:転職を考えていた時に、お酒を呑むことが好きなのでお酒に関わる仕事もいいなと思ったのがきっかけですね。あと、本音をいうと家が近いんです(笑)
―なるほど(笑) 距離、大事ですよね!
和気さん:でも、お酒は本当に好きなんですよ!
―(笑) お酒は種類問わずお好きなんですか?
和気さん:そうですね、なんでも呑みます。
―日本酒は最近呑むようになったということですが、外で呑むことはありますか。
和気さん:ありますあります!伏見の地下街は日本酒を呑めるお店が沢山あるので、ちょくちょく友達と行ってます。どちらかというと日本酒は外で呑むことが多いですね。
―外呑みお好きなんですね。
和気さん:好きですねぇ(笑) 休みの日はだいたい行ってます。
―ほかに何か休日の過ごし方ってありますか。
和気さん:呑みに行く以外だと・・・お客さんと出かけることもあります。
―お客さんと!?
和気さん:仲良くなって、友達のように接してくれる方がいるので、一緒にご飯に行ったり少し遠出したりすることもありますよ。
そういえば、この前呑み屋さんでたまたま仲良くなったカップルが、うちのお店のお客さんになってくれたんです。その後一緒にご飯に行って・・・なんか呑みに行った先に輪が(笑)
―広がってますね!輪が!
和気さん:というか広くなりました!以前は学生時代の友人とか職場の人とか、身近な人とお出かけするぐらいだったので。ここに来てからいろんな方と休日を過ごす機会が増えましたね。年齢もバラバラで、親よりも歳が上の方もいますよ。『今度呑みに行こうよ!』って(笑)
―結局呑むんですね(笑)
―では、日本酒についてお聞きします。好きな銘柄はありますか。
和気さん:初めて呑んで美味しいと思ったのは、関谷醸造の「ほうらいせん 空」とか渡辺酒造店の「根知男山」とか。うちのお店で買ったんですけど、それを呑んで日本酒って美味しいって思って。それからよく日本酒を呑むようになった気がします。どちらもお店に入ってくる数は少ないんですけどね。
―きっかけはそのお酒だったんですね!
和気さん:そうですね。でも、好きなタイプの日本酒とかはないんです。その時々の気分で味覚がすごい変わるので、特定の好きな味わいはなくて。その日のその調子で、好みの味を「これだっ!」ってチョイスしてます(笑)
―なるほど!一番好きなお酒の種類は何ですか。
和気さん:ビールです。ほぼ毎日呑みます。一人暮らしなんですけど、ご飯は実家で食べてるんです。家族全員お酒好きでよく呑むので、食事中はみんな各々好きなお酒をのんでいます。
―各々って・・・みんな違うお酒なんです!?
和気さん:はい、各々(笑) ウイスキーとかビールとかチューハイとか。気分に合わせてそれぞれが好きに呑んでいますよ。ワインとかもシェアしないから、基本的に一人で1本空けますね。
―一回の食事で?
和気さん:そうですね。他にも呑みますけどね!調子悪いときはあまり呑めないので350ml缶で満足しちゃうんですけどね。
―調子悪いときに呑まないという選択肢がないところがさすがです(笑)
―では、お仕事について伺います。普段の業務内容を教えてください。
和気さん:開店業務をして、納品がある日は棚に商品を入れ込んで、ひと段落したら売り場の整理やレイアウトを考えたり変えたりしています。あと、アルバイトや新入社員もいるので、その子たちの教育もします。その合間合間に接客ですね。結構一日あっという間に終わっちゃいます。
―お忙しいですね!売り場のレイアウトは和気さんが考えているんですか。
和気さん:そうですね。うちのお店では店長か私のどちらかが考えます。店内ごっそり変えることはないですが、月ごとの重点商品をメインに売り場をつくります。今だと「ひやおろし」のコーナーですね。
―ありましたね!レイアウトで気を付けているポイントはありますか。
和気さん:よく言われるのは「関連付けたもので統一する」ことですね。季節ものは季節もの、食品は食品。いろんなものが置いてあると、ごちゃごちゃしてお客様が見づらく感じてしまうので、そうならないように気を付けています。
―まとまりが大事なんですね!
―続いて、店舗について伺います。『酒ゃビック』はチェーン店ですが、個人経営のお店とどんな違いがあると思いますか。
和気さん:入りやすいですよね、ビックって。敷居が低くて、そして安い。いろんな年代の人が働いているから活気もあって、そういった点が違うのかなと思いますね。
―チェーンだからこそ、他店舗と差別化したいところはありますか。
和気さん:商品に関しては扱っているものはどこもほぼ同じなので、サービスですかね・・・基本的にお客様に親切であることかな。それを一番徹底していると思います。
―和気さんが仕事をする上でゆずれないポイントはありますか。
和気さん:うーん・・・できているかは分からないですけど「自分のことは二の次」です。
―お客様優先で?
和気さん:お客様はもちろん、スタッフもですね。お客様だけを相手に働いているわけじゃないから。周り含めて、全て大事に。いかにお客様が来店しやすいお店にするか、いかにスタッフが働きやすい場にするか。それを考えて動くことですね。
―なんか、お店の雰囲気が伝わってきますね!
―今までの仕事の中でこれは特に大変だったと思うことはありますか。
和気さん:今、まさにこれ(インタビュー)ですね(笑)
―これですか!?
和気さん:本当に苦手なんですよ!写真とか撮られるのも慣れないし。ほんと、ずっと逃げてきたことがここへきて遂にやってきてしまいました(笑) 前にお店の求人広告の撮影とかあったんですけど、人前に出て何かをやるとか、目立つこととか本当にダメなんですよ。
―意外!てっきりお話慣れているのかと!
和気さん:そうなんですよ、そう見られないから困るんです。昨日も全然ご飯食べれなかったし(笑) 意外と弱いんです。
―どうか今日はゆっくり食べてください(笑)
―これ(インタビュー)以外では、何か大変だったことありますか。
和気さん:現時点では、商品の知識をつけることが大変ですね。あと、入ったばかりの頃は前職との切り替えに苦労しました。接客の仕方が百貨店とは全く違うので、お客様やスタッフとの距離を縮めることが一番大変でしたね。当初は固すぎて怖いオーラをまとっていたらしくて、よく注意されましたね。表情も、喋り方も固いって。振り返ると、そこが一番大変だったなぁ。
―今の和気さんからは想像できないですね!
―では、反対に一番うれしかったことはありますか。
和気さん:そうですね、やっぱり苦労した分、お客様が自分に会いに来てくれたことですかね。あと、『お店の雰囲気が、あなたが入ってきたことによって変わった』って言われたことがあって。それは本当にうれしかったです。
―では、最後に。和気さんにとって日本酒とは。
和気さん:まったり、ゆったりできるもの。ほっとします。時に熱燗で、ぬる燗で、冷やで。一瓶でいろんな表情を楽しめるものだなって思います。ワインだと、ホットにする時何かを加える場合が多いけど、そのままでも大きく変わるのは日本酒ならではかなって思います。
―インタビューにも明るくハキハキと受け答えしてくださった和気さん。お客様だけでなく、スタッフも含め、周りの全て大事にしたい。そんな和気さんだからこそ、会いに来るお客様がいるのだと感じました。本日は貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました。