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にほんしゅ ちょこっと講座

第9回「器を楽しむ」日本酒と酒器

 



皆さんは日本酒を飲むとき、どのような器で楽しんでいますか?

同じお酒でも、入れる器によって味わいが少し違って感じるのです!

 

にほんしゅ ちょこっと講座 第9回は「日本酒と酒器」について学びましょう!

 


「酒器」とはお酒を入れる器のこと。

日本酒の酒器といえば、「徳利とおちょこ」のイメージが強いのではないでしょうか?

他にも盃や升といった酒器もよく目にするかもしれません。

ちなみに、升はもともと日本酒を量り売りしていた時に使っていた器で、お酒を飲むためのものではありませんでしたが、今では木の香りと一緒に日本酒が楽しめるため酒器としても使われているのです!



ここでちょこっと番外編。

升を使った日本酒の楽しみ方の一つに「もっきり」というものがあります。升の中にグラスを置き、グラスからわざと溢れさせて升の中一杯まで日本酒を注ぐのです!

どこから飲めば良いのか迷ってしまいそうですが、グラスと升のどちらから飲んでもOK!

升のお酒を飲む時は升の角から飲むのではなく、平らな部分から飲むのが正式な飲み方とされているので、覚えておくとスマートですよ♪



酒器は陶器、磁器、ガラス、木、漆塗り、錫など様々な素材で作られています。

素材によってお酒の口当たりや香りの感じ方が変化するなど、素材も重要な要素なんですよ!

陶器は温かみのある手触りで、お酒の口当たりがより柔らかくまろやかに感じます。

磁器は陶器よりもキメが細かく薄いため、柔らかな口当たりで軽く、さらりとした印象に感じます。陶器とガラスの両方に似た性質があるのが磁器の特徴です。

ガラスはお酒に与える影響が少なく、日本酒本来の繊細な味わいが楽しめます。

木で作られた酒器は温かみがあり、木の香りとともに日本酒を楽しめます。木に漆を塗った漆器は見た目がとっても華やか!木は熱を伝えづらく、熱燗を注いだ時に器が熱くなりすぎないのも良いところです。

錫は熱伝導率が良いので冷酒や熱燗を適温で長く楽しむことができます。また、お酒の雑味をとってまろやかな味わいになると言われています。

素材によって変化する味わいの違いをぜひ試してみてくださいね!


夏はグラスで冷酒を楽しみ、冬は陶器のおちょこに燗酒を注いでじっくり楽しむ。お正月は漆塗りの盃で華やかな気分に、など季節やお酒ごとに酒器を変えてみると日本酒がよりおいしく感じるかもしれません。

皆さんもお気に入りの酒器を見つけて日本酒を楽しんでくださいね♡


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