秋の味覚と楽しみたい。ひやおろしの魅力。
日を追うごとに涼しくなり、秋の訪れを感じる今日この頃。
秋の日本酒といえば、「ひやおろし」ですね。
冬~春に搾った新酒をじっくり熟成させ、9月~11月頃に出荷されるお酒です。
出荷前の火入れをしていないので程よいフレッシュ感を残しつつ、ひと夏超えることによって、角がとれた奥深い味わいが生まれます。
柔らかい口当たりとまろやかな旨味は、じっくり熟成させたひやおろしならではの味わいです。
今回は関谷醸造の「蓬莱泉 立春 ひやおろし」を味わってみました。
吐く息が白くなるような立春の日の朝に搾られたお酒が、熟成を経てようやく自分の手元にやってきたことを想像するとなんだか感慨深いです。
早速口に含むと口当たりはマイルドで、お米のやさしい甘さと旨みが広がります。
まったりと流れるようなとろみがあり、後からじんわりと心地よいほろ苦さが追いかけてきます。テクスチャーが滑らかなので、するすると何杯でも飲んでしまいます…♡
関谷醸造は軟水を使用して醸しているため、通常のお酒も柔らかく繊細な印象ですが、熟成することによってさらに深みが増し、また違った一面を見せてくれます。
ひやおろし×秋の味覚のマリアージュを試すべく「The・秋の味覚」秋刀魚とともに味わうと、やっぱり間違いない組み合わせ!
脂ののった秋刀魚をお米の旨みがやさしく包み込み、素敵なハーモニーを奏でてくれます♪それぞれ単体で味わうよりも断然美味しい♪
これぞ、ひと夏寝かせた熟成が成せる技…!包容力が違います。
秋刀魚そのもののシンプルな塩気にも自然に寄り添い、かぼす+ポン酢で爽やかに味付けしても、生詰めによるフレッシュさが同調してとっても美味しい! 大根のピリッと感とひやおろしのキレがマッチして最高のフィニッシュを迎えます。
ひやおろしは燗酒で楽しむのもおすすめ!
より香りがたち、お米の甘みやコクが引き出されふくよかな味わいに変化します。
砂糖醤油で甘辛く味付けした里芋の煮っころがしや、出汁をきかせた秋ナスの煮びたしなどの秋の味覚とも相性抜群です。
みなさんもぜひ、今の季節しか出会えない「ひやおろし」を、秋の味覚とともに堪能してみては?
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