そういえば知らなかった。「ひやおろし」と「秋上がり」を学ぶ。
- ochoco-g
- 10月28日
- 読了時間: 2分

秋によく耳にする「ひやおろし」「秋上がり」という言葉。
個人的には言葉の雰囲気からして、「秋に飲むと美味しい日本酒」というイメージはありましたが、どんなお酒なのかはいまいちよく分からず・・・。
この機会に勉強してみることにしました。
●まずは通常の日本酒造りの流れ●
1.冬〜春にかけて日本酒を仕込み、搾る。
2. 出来立ての日本酒は傷みやすいので、火入れ(加熱殺菌)してから、タンクに貯蔵する。
通常は「搾ったあと」と「出荷前」の2回火入れする。
3.蔵の中でタンクに貯蔵し、2週間〜1年程度(期間はお酒の種類により異なる)熟成させる。
●ひやおろし●
・春に搾った日本酒を一度火入れして貯蔵し、出荷前の二度目の火入れをせずに秋に出荷するお酒が「ひやおろし」。
・「ひや=常温(または加熱せず)」「おろし=蔵から卸す(出荷する)」という意味がある。
・春に搾り、夏を越え、秋まで貯蔵しておくことで、落ち着いた香りと、角がとれたまろやかな風味のお酒になるのが特徴。
・ひやおろしには3種類あり、出荷時期によって分けられる。
① 9月に出荷される 夏越し酒(なごしざけ): 熟成の旨みを感じさせながらもフレッシュな味わいが特徴。
② 10月に出荷される 秋出し一番酒(あきだしいちばんざけ): 味わいと香りのバランスが良く、初心者にもおすすめ。
③ 11月に出荷される 晩秋旨酒(ばんしゅううまざけ): 3種類の中で最も濃厚な口当たりとまろやかさが特徴。パンチの強い料理にも負けない!
●秋上がり●
・春にできた日本酒が、夏を越えて秋に熟成し、「味が上がった(美味しくなった)」状態を表す言葉。
・製造方法や火入れ回数などの違いよりも、「このお酒は夏を越えて味が整ったんだな~」という飲み頃を表している。
・ちなみに、熟成が失敗し美味しいお酒が出来上がらなかった時は「秋落ち」と表現するそう。
●まとめ●
「ひやおろし」は、春に一度火入れし二度目の火入れ無しで、秋に蔵出しされたお酒。
「秋上がり」は、夏を越えて秋に熟成し、美味しく飲み頃になった状態のお酒。
どちらも、春に生まれた日本酒が夏の熟成期間を経て美味しくなる、秋だけに楽しめる味わいという点では同じ。
「ひやおろし」と「秋上がり」の違いを知ることができて、頭スッキリ。
冬が来る前に、二つの違いを踏まえて今一度味わってみたいと思う私でした。








































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