にほんしゅ ちょこっと講座
- ochoco-g
- 10月28日
- 読了時間: 2分
第11回「日本酒の火入れ②」~生酒と火入れ酒の違い~

前回のちょこっと講座では、「日本酒の火入れ」について学びました。
にほんしゅ ちょこっと講座 第11回は「火入れ回数による味わいの違い」について学びましょう!

火入れは貯蔵前と出荷前の2回にわたって行われますが、全てのお酒が2回火入れをしているとは限らないのです!
火入れを行うタイミングと回数の違いによって「生酒」・「生貯蔵酒」・「生詰め酒」・「火入れ酒」の4種類に分けられます。
一度も火入れをしないお酒は「生酒」、出荷前にのみ火入れをするお酒は「生貯蔵酒」、貯蔵前にのみ火入れをするお酒は「生詰め酒」、貯蔵前と出荷前の2回火入れをするお酒は「火入れ酒」となるのです。

一度も火入れを行わない「生酒」は、みずみずしくフレッシュ! フルーティな味わいを楽しめるのが特徴です。
出荷前にのみ火入れをする「生貯蔵酒」は、生のまま貯蔵するため生酒と同じくフレッシュで、すっきりとした味わいが楽しめます。
「生詰め酒」で代表的なのは「ひやおろし」です。火入れをしてからひと夏の間熟成しているので、角のとれたまろやかな味わいになります。
「火入れ酒」は貯蔵前と出荷前の2回火入れを行うことで香りが穏やかになり、酸味のとれた、まろやかで甘みのある味わいです。
蔵元によっては同じ商品の生酒と火入れ酒の2種類を販売していることもあるので、火入れによる味わいの違いを飲み比べしてみると面白いかもしれません♪

火入れをしていない生酒は長期保存には向いておらず、常温で保存してしまうと酵母が活発に活動して味わいがどんどん変化していってしまいます。生酒は購入したら未開封でも冷蔵庫に入れて保存するようにしてください。また製造年月日から半年以内を目安に、開封後も早めに飲み切りましょう。
火入れ回数が1回の生貯蔵酒・生詰め酒も生酒と同様に冷蔵庫で保存するのがおすすめ。
火入れ酒は品質が安定しているため長期保存が可能ですが、光の当たらない冷暗所で保管し、開封後は冷蔵庫に入れて早めに飲み切るよう注意してくださいね。
日本酒を美味しく楽しむためにも、それぞれのお酒に適した方法で保存するようにしましょう!
ぜひ皆さんも火入れによる味わいの変化を飲んで確かめてみてくださいね♪






































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