にほんしゅ ちょこっと講座
第7回「日本酒の容量」~"一合"ってどのくらい?~
みなさんは「一合」や「一升」という言葉を聞いたことはありますか?
これらの言葉は日本酒とどのような関係があるのでしょうか。
にほんしゅ ちょこっと講座 第7回では日本酒の容量について学びましょう!
「一合」も「一升」も日本酒の量を表す単位で、「一合」は180ml、「一升」は1800mlを表しています。
この数え方は「尺貫法」という方法で、長さを「尺」、重さを「貫」、体積を「升」で表しています。現在使われているメートル法が導入されるまでは、この尺貫法が主に使用されていたのです。
「合」は「升」より小さな単位で、現在で言う「ℓ(リットル)」や「㎖(ミリリットル)」のようなものなんです。「合」より小さい単位は「勺」となり、一勺は18mlとなります。
日本酒一合はおちょこで4~5杯分、おちょこは2勺~5勺が入るサイズのものが多いです。スーパーやコンビニで売られているカップ酒も一合のものが多いので、ぜひ売り場で確認してみてください。
日本酒というと720mlや1800mlの瓶に入れられていることが多いですが、それにはこの「一合」「一升」が深く関係しているのです。
720mlの瓶は、四合(720ml)が入る瓶ということから「四合瓶」とも呼ばれています。同じく1800mlの瓶は一升(1800ml)入ることから「一升瓶」と呼ばれているのです。
今の単位からすると720mlや1800mlは少し中途半端な気もしてしまいますが、昔ながらの数え方が現在も使われているのは面白いですね。
先ほど「一勺」「一合」「一升」を学びましたが、尺貫法の単位にはまだまだ続きがあるのです。十合(1.8L)は「一升」、十升(18L)は「一斗」、十斗(180L)は「一石」となります。
「一斗」というと塗料などを入れる一斗缶が想像しやすいのではないでしょうか。日本酒ではお祝いの席で使用される樽酒が一斗を基準にしています。
「一石」はなんと一升瓶100本分!お米に換算すると150kgとなり、60kgの米俵2.5俵分になるのです。なかなか使う機会がなさそうな単位ですが、知っておくとより日本酒の世界を楽しめるかもしれません。
これで「一合」も「一升」もバッチリ理解できましたね!
ぜひ日本酒を飲むときに使ってみてください♪
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