【第3回】キラキラおちょこガール
3回目となりました「キラキラおちょこガール」。
日本酒に携わる女性がきらきらと輝いている姿をお届けする企画。
毎月更新予定なので、ぜひご確認を!!
3人目のキラキラおちょこガールは、名古屋市錦3丁目にあります昨年4月にオープンしたwhat’s your poison?(飲食店) の、伊達与志子さん。プライベートなことから仕事のことまで彼女のキラキラを徹底取材!
―まず、始めに伊達さんのおちょこガール歴を教えてください。
伊達さん:24歳の時にお店をオープンしてから日本酒を呑み始めるようになったので、だいたい1年くらいですかね。
―続いて、現在の仕事に就くまでの経歴を教えてください。
伊達さん:経歴ですか?んー...管理栄養学科のある大学で管理栄養士になる勉強をしたあと、なぜか宝石会社に勤めました(笑)
最初は宝石会社で働いていたんですが、「やっぱりお料理に携わる仕事をやりたい!」って思って。その後は、会社を辞めてケータリングやカフェメニューの開発、テレビでのお料理のお仕事など、細々とですがさせて頂いていました。
ずっと自分のお店を持てたらなぁと思っていたのですが、なかなか上手くいかないこともありまして…。でも、ケータリングのお仕事をしていた際にご一緒した方に「お店をやってみない?」と言われたんですよ!うれしくって。その場ですぐOKしちゃいました。(笑)
―すごい出会いでお店をスタートされたんですね!
小さい頃から料理に携わる仕事をしたいと思っていらっしゃったのですか?
伊達さん:小さい頃から食べることが大好きで、自分でもたまにクッキーとか、チョコを作っていました。
学生時代も、よくお菓子を作って友達にあげていたのですが、みんな喜んで食べてくれて!それがとてもうれしかったです。
進路を考える時期になって、勉強があまり得意ではなかった私は、「どう進もう・・・」って悩んでいたんですが、ご飯を食べたり作ったりが好きなこと、みんなが私の作ったものを食べて喜んでくれたことがやっぱり大きくって。
「私には料理しかないかも!」と思い、管理栄養学科のある大学にいきましたね。その時から、料理に携わる仕事に就くことをちゃんと意識し始めたのかもしれないです。
―“ごはん”よりもお菓子を作られる機会が多かったんですね!意外です。
現在はどんな料理をつくられることが多いですか?
伊達さん:やっぱりプライベートだとお菓子作りが多いかもしれないです。友達に「ケーキを作って!」って頼まれることが多いので。
あと、お店でだと…カレーですかね?
カレーって家庭料理の代表格で、簡単で料理したって感じにはあまりならないですし(笑)正直、最初は作るのがあまり好きではなく、苦手でしたね。だからこそ、自分なりの工夫をしていろいろ試していたら、お客さんに「カレーがすごくおいしい」って褒めていただけるようになって今は得意料理になっています♪
―そ、そのカレーはすごくおいしそう!ぜひ食べてみたいです。
では、少し話を変えまして、お店を始めるまで日本酒に携わる機会が少なかった伊達さんですが、日本酒に触れ合うようになってよかったことってありますか?
伊達さん:少し変な言い方になってしまいますが…やっぱり、日本酒に興味を持てたことですね。
日本酒に携わるまでは正直、おじさんが飲む飲み物ってイメージがやっぱりありました(笑)でも、そんなことなくって、「これ、絶対女性が好き!」って思えるお酒にいっぱい出会えました。しかも、私自身が日本酒初心者だからこそ、日本酒初心者の女性でも「飲みやすい、おいしい!」と思えるものをおすすめできたり同じ目線で会話ができたりすることがうれしいです。
あと、お店にいらっしゃるお客様に日本酒を教えていただいたりしているのですが。私、わりと負けず嫌いなので、「知らないの?」って言われると少し燃えて(笑)たまに自分で日本酒の勉強をしています。しかも、クイズ番組を見ていた時もたまたま日本酒の蔵が出てきて、すごく見入っちゃいました。一年前だったらこんなことなかったですよ(笑)
興味がなかったことに興味が持てたこと、勉強していることってすごいなーよかったなーって思えます。
―伊達さんが今まで飲んだ中で一番好きだった日本酒はなんですか?
伊達さん:んー...正直その時の気分によって飲みたいと思うものが変わるので…。
少し前までは味が濃い濃厚な日本酒が好きでしたが、最近は、すっきりとした淡麗系の日本酒が好きです。
お料理によっても飲みたい、美味しいお酒って変わりますよね。
あと、ラベルが可愛いとすごく惹かれます!
(仙禽 しぼりたて活性にごり酒 雪だるまを手に持って)これとか、可愛いし、すごく美味しいですよね!
―伊達さんが作られているお料理にも何を合わせるか考えられたりしますか?
伊達さん:そうですね。自分自身で飲んでからお料理を考えることもたまにあります。
でも一番多いのは、お客様からのリクエストからお料理をつくることですね。
―といいますと?
伊達さん:えーっと(笑)
よくいらっしゃるお客様がたまに「〇〇たべれたらいいなぁー」とかいわれたりするんです。それを拝借させていただき「お、それ作れそうじゃん!いいじゃん!」と思ったものを試作で作ってみて、メニューに知らぬ間に加わるってかんじですね。
そこからこの料理にはどのお酒が合うかなぁーって考えてます。
―では、私もなにかリクエストしたら次に来た際にメニューになっているという可能性があるんですね! それは、通いたくなってしまいます!
ちなみに、今飲みたいお酒は??
伊達さん:日本酒ではなくて申し訳ないのですが…ビールです(笑)ビールすごく好きなんですよ。仕事終わりの一杯とか最高ですよね♪
―今後、お店をどうしていきたいなど、展望はありますか?
伊達さん:この前、お客様が「いってきます」って言ってお店を帰られたのがとても嬉しかったので、「いってきます」「ただいま」ってついつい言いたくなるようなアットホームなお店を目指したいです。
「ねぇねぇ聞いてよ」って愚痴とかも気軽に話せてしまうような。私自身もお客様って思いすぎず気楽に今日あったこととか話したりして(笑)
仲いい友達のおうちに遊びに行くような感じですかね。
その方が、肩ひじ張らずに接客ができたらいいなって思います。
―最後に、伊達さんにとって日本酒とは?
伊達さん:なんですかその質問(笑)…かっこいいこと言えないですよ?
ん――――――っ(悩)
やっぱり最初は日本酒と言えば渋いイメージでしたが、今は、生産地について、お米についてなど日本酒からいろんなことを学べたり、たくさんのお客さんと繋がれたり、昔はあまり話さなかった父と日本酒の話で盛り上がれたりと、生活の中に溶け込む存在になっています。なので、もっと日本酒について知って楽しみたいなと思っています。
―優しい雰囲気と彼女の笑顔。伊達さん自身が日本酒初心者だからこそ、こうでなくてはいけないといった固定観念がなく、より自由な接客、提供ができているのだと感じた。
本日は貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました。