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【第9回】ちょこっとTHE談会

第9回目となりました、ちょこっとTHE談会。

この座談会では、ちょこっと気になることや面白いことをテーマに、おちょこガール推進委員がゆる~くおしゃべりをしながら解決していきます。

2人のメンバーがテーマについてゆる~いトークを繰り広げました!

みのり: ランチは大盛当たり前の食いしん坊ガール。

さら:お布団が恋人の引きこもりガール

 

司会:お集まりいただきありがとうございます。第9回ちょこっとTHE談会を始めます!

2人:パチパチパチ(拍手)

司会:この座談会では、日本酒について気になるあれこれをみなさんにゆるく解決していただきます。それでは、さっそくテーマを発表します。卓上のボードをみなさんでめくってください。

2人:せーのっ(ペラッ)


さら:あれ・・・既視感があるぞ(笑)

司会:では、お題をみなさんで読み上げてください。

2人:「お題の日本酒で映画鑑賞する場合、どんな作品がいいか考えてください」

司会:ありがとうございます。ということで、第9回目の座談会では「お題の日本酒にどんな映画が合うか」Part2です!

今回、使用してもらう日本酒はこちら。

(左から)

・司牡丹酒造 船中八策 辛口純米酒

・車多酒造 天狗舞 山廃仕込純米酒

・齋彌酒造店 雪の茅舎 純米吟醸

です。

では、今から40分間のトークタイムをとります。テーマについてふか~く掘り下げてくださいね。それでは、スタート!


~司牡丹酒造 船中八策 辛口純米酒~

さら:まず、ラベルのイメージは渋いな。

みのり:書体だけみると「時代劇」って感じするよね。

さら:座頭市かな(笑)

みのり:でも、よく見るとひし形に加工されてておしゃれだよ。

さら:おっさんだけどガジェット強めってかんじ。

みのり:なんそれwww

さら:わからんでもないやろ。

みのり:(笑) さっそく呑んでみよっか。

さら:香りは控えめだけど、イメージと違ってフルーティーな感じだね。

みのり:これなら主人公は女性とか若い男性でもいいかも。

さら:確かに。味わいは旨味も感じるし、少しほろ苦さもあるかな。

みのり:キレ味すごいね!スッと切れて全然残らない。

さら:このキレの良さは、重いストーリーとか恋愛系とかに合わないよね。

みのり:う~ん、「日日是好日」はどうかな。主人公が茶道教室に通うことをきっかけに、成長していくストーリーなんだけど。

さら:樹木希林さん出てる?

みのり:それそれ。就活とか恋愛とか仕事とか、共感できる要素が結構あるんだけど、それが粛々と流れていく感じなのよ。

さら:ささやかだけど大切な日々って感じな。味わいの感じには合いそうだね。

みのり:うん、だけどこのお酒ってただキレがいいんじゃなくて、最高にキレがいいんだよね。もっと攻めた作品でもいいのかも。

さら:それなら「セトウツミ」はどうよ。

みのり:あー!!!めっちゃコメディーじゃんw でもありかも。

さら:コメディーというかシュールコメディー?なんか淡々と進んでいく感じがいいと思うんだよね。

みのり:ストーリーに大きな波はないけど、笑いのパンチめっちゃ強いもんね(笑)

さら:オチが「ザンッ」てキレる感じ?あれがいいよね(笑)

みのり:確かに、お酒のキレ味にマッチしてる気がする。

さら:では、船中八策に合わせる映画は「セトウツミ」でいいかな?

みのり:賛成!


~車多酒造 天狗舞 山廃仕込純米酒~

みのり:これもまた、渋いラベルだな。

さら:でも船中八策と比べると、もっと“おじいちゃん”って感じしない?

みのり: あと、なんか玄人感があるよね。

さら:分かる(笑)

みのり:じゃあ、のんでみよっか。

さら:香りに特徴があるね。干し草のような、渋くて熟した感じ。

みのり:うん、糠っぽい感じもする。

さら:おじいちゃん家の屋根の香りって感じ。

みのり:どんなよ(笑)

さら:口当たりはさらりとしてる。味わいは程よい酸味があっていいね。

みのり:これも重い感じの味わいではないよね。あと後味スッキリしてるな。

さら:燗つけて呑んでもいいかも。

みのり:どんな映画がいいかな・・・一番特徴があるのは香りだよね。

さら:香りのイメージだと、主人公がおじいさんの作品、もしくは時代を感じる作品とか?

みのり:時代を感じる系だと「風と共に去りぬ」とかどうよ。

さら:ちょっと壮大過ぎない?ずっしりした味わいじゃないからなぁ。

みのり:確かに、あれは映像も音楽も壮大だよな。

さら:「ニューシネマパラダイス」はどうよ。

みのり:え、知らない。

さら:めっちゃ有名な作品だよ!主人公の幼少期から年をとるまでの人生を描いてる作品なんだけど、キーパーソンが幼少期に仲良くしていたおじいさんなんだよね。

みのり:おお!おじいさん登場やん。

さら:そのおじいさんは映写技師で、それの出会いがきっかけで映画監督になるんだよ。

みのり:いいね、ハートフルな作品なのかな。

さら:う~ん、ストーリーは結構淡々と進んでいくんだよね。恋愛要素もあるけど、ねっとりしてないし。ドラマチックじゃないけど、なんか郷愁があって、映画っていいなって思わせてくれる作品かな。

みのり:それは是非観てみたい!

さら:でもこの作品めっっっちゃ長いのよ。

みのり:じゃあ、このお酒にぴったりだね。温度帯を変えながら長く楽しめるし!

さら:確かにな!天狗舞に合わせる映画は「ニューシネマパラダイス」で決定だね!


~齋彌酒造店 雪の茅舎 純米吟醸~

さら:見た目は、3本の中では一番きれい系だよね。

みのり:“清楚って感じがする。

さら:白地に水色の文字って、嫌いな人いないよね。

みのり:同感。じゃあ呑んでみますか。

さら:香りフルーティーだね、いちごの芯の部分の香りがする。

みのり:味わいはさっぱりしてるけど、上品な甘さがある。

さら:酸味と甘みのバランスがいい、のみやすいお酒だね。

みのり:ラベルのイメージ的に映像がきれいな映画がいいな。

さら:それはマストだね。あと、主人公が純粋であってほしい。

みのり:「海街ダイアリー」はどうかな。主人公の少女が純粋無垢って感じ。

さら:あ~、透明感のある作品だよね。

みのり:そうそう、姉妹の付かず離れず感がいいんだよね。ベタベタし過ぎない関係性が心地よい。

さら:このお酒、銘柄は「雪」だけど、正直イメージは夏なんだよな。綺麗な小川に足を浸しながら涼んでるイメージ。

みのり:わかる、水がキラキラしてる感じがあるよね。

さら:キラキラ感といえば「言の葉の庭」はどうよ。木洩れ日の感じとか、雨のキラキラ感とか、映像がすごいきれいだよ。

みのり:いいね。あのアニメ映画の雨のシーン、ほんっときれいだよね。

さら:“雨”がひとつのキーワードだからね。すごい丁寧に描かれてるよね。

みのり:主人公の若くてひたむきな感じも、お酒の甘酸っぱいフルーティーさに合ってる気がする。

さら:あと、甘さと酸味の絶妙なバランスが、主人公と”彼女”の関係性?距離感?とリンクするよね。

みのり:奥さん、いいこと言うね。

さら:どうも(笑)

みのり:切ないけど気持ちが落ち込むストーリーじゃないし、このお酒にマッチしてる。

さら:だね。では、雪の茅舎に合わせる映画は「言の葉の庭」にしようか。

みのり:きまり!


司会:トークタイム終了で~す!ありがとうございました!!

それでは、トーク内容をまとめていきましょう!


■司牡丹酒造 船中八策 辛口純米酒

セレクト映画:『セトウツミ

理由:ほのかに香る瑞々しい果実の香りに、旨みとほろ苦い味わいは、高校生2人の主人公ならではのフレッシュさと彼らの織り成すシュールでじわじわと笑える会話を彷彿させる。そして驚くほどのキレのよさは、会話の最後に訪れるパンチの強い“オチ”とベストマッチ!笑いすぎで吹き出さないように気を付けて(笑)


■車多酒造 天狗舞 山廃仕込純米酒

セレクト映画:『ニュー・シネマ・パラダイス

理由:作品のキーパーソンであるおじいさんの笑顔を想わせる、干し草のようなどこか温かさを感じる香り。お酒の色は淡いゴールドで、戦後間もない時代の懐かしい雰囲気を表しているかのよう。上映時間がとっても長いことでも有名なこの作品。主人公が年を重ねていくタイミングでお酒に燗をつけて、味変しながら楽しむのもありかも!  


■齋彌酒造店 雪の茅舎 純米吟醸

セレクト映画:『言の葉の庭

理由:どこか“水”を想像させるお酒のラベルは、この作品で繊細に描かれている美しい「雨のシーン」にぴったり。甘酸っぱいフルーティーな香りは、純粋でひたむきな主人公の若々しさを感じさせる。爽やかな酸味とやさしい甘さの絶妙なバランスが、彼と彼女の何とも言えない距離感を表しているかのよう・・・。

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